コロナ禍での小学校受験② ペーパーに苦手意識を持たせない 

今から6年後、もし、みなさんのご家庭が中学受験に臨まれるのであれば、算国社理の問題でなるべく高得点を取れる様に、塾の先生と協力し合い、我が子のお尻を叩いてがんばってもらわなければなりません。
 不謹慎な例えですが、かなり根性が悪く、ママの前だけでは素直な良い子を装い、子ども達の中では超意地悪なA子ちゃんでも、勉強が出来ることでは有名だけれど、とんでもない乱暴者で、自分の気に入らないクラスメイトを殴るB男くんでも、中学受験であれば、高得点を取れば合格は確約されます。良くも悪くも、中学受験以降は、合否は偏差値がすべての世界になりますから。
 でも!
小学校受験の場合は、決してそういうことではありません。学校と家庭との相性… 子どもの人となり… ご家庭の持つ空気感…等々。こういうものが相まって、小学校受験の場合には合否が判断されるものです。

もし、お子さんが「シーソー」の問題が苦手でも、「つり合い」の問題が不得意でも、いつも「同尾音」の問題を間違っても、決してそれが不合格の決定打にはなりません。学校は、そんな近視眼的に合否を決めるわけではありませんし、もっと言えば、不合格は「ダメな子です」と言われるわけではないのです。

親のほうがヒートアップしてしまうと、とても大事なことを見失ってしまいます。ペーパーを前に、うなだれる我が子の前に立ち、鬼の形相で「なんでわかんないの!」「昨日もやったじゃない!」「この間だって、間違ったわよ!」と怒鳴りまくったり、わざと大きなタメイキをついたり…
 そんなことを繰り返していると、すっかり子どもの中に「ペーパーは苦手」「ペーパーは嫌い」という絶対にあってはいけない意識が育ってしまいます。大人であっても、苦手なもの、嫌いなものに向かう時には、意気消沈し、急に意欲が消耗してしまう… そうではありませんか?
何事も「急がば回れ」です。深呼吸を3回して、基本的な問題を繰り返してあげてください。「ああ、わかった!」「できる、できる!」という気持ちを大事にしてあげること!

昭和の時代「ママゴン」という言葉が流行しました。教育熱心で、まなじりを吊り上げ、机を叩いて勉強させる母親のことを、その頃、一世を風靡した「ウルトラマンシリーズ」に出てくる怪獣にその姿をなぞらえたのです。
どうぞ、令和の「ママゴン」にならないでくださいね。

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中学受験では、算、国、社、理、のその日のテストで高得点をとれば、必ず合格がやってきます。おめでとう、よくがんばりました、よくできました、とね。

 でも、小学校受験は、決してそうではありません。
学校と家庭との相性・・・ 子どもの人となり・・・ ご家庭の持つ空気感・・・ そんなすべてが関係するのが、小学校受験の合否です。

 あなたのお子様は、ペーパーの「シーソー」の問題が不得意でした
 あなたのお子様は、ペーパーの「回転」の問題で簡単なミスをしました
 あなたのお子様は、ペーパーの「つりあい」の問題で、十分な理解がなかったと思います

 本当に、こういうことが、合否の決定打になる、と思いますか?
 本当に、そんな近視眼的なことで、学校が子どもに×印をつける、と思っているのですか?
 不合格は、「あなたの子どもはダメな子です」と言われることなのだ、と思うのですか?

 出願の時期がスタートする前に、鏡の前に立ち、ご自分の顔が「ペーパーばばあ」になっていないか、確かめてみてください
その顔が「ママ、大好き」と我が子に言ってもらえる顔でしょうか?

 私立の各小学校が求めている保護者は「ペーパーばばあ」なのでしょうか・・・
もし、あなたに最後に残った細やかな良心があれば、その顔が「初めて我が子を抱いた時の感動」の顔と同じ人物なのか、確かめてみてください 20余年、小学校受験準備に携わってきた、私からの切なる願いです